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| 003)食道がん |

食道がんの症例
食道がんの内視鏡像
ここにはある時期の2年間に当科で診断された症例を示す。記録から漏れている例もあるので、思っていたより食道がんの症例が多いことがわかった。
★症例1

41歳男性。
中部食道の粘膜に左の写真に見るようなわずかな凹凸を認めた。写真右に見るようにNBIを使うと病変の境界がはっきりし、食道がんを強く疑うことができた。NBIによる観察はできるだけ病変に接近することで真価が発揮される。

1ヶ月前からの胃痛で来院。   

病理診断:pTIa-MM (手術)

写真① 写真②


★症例2

76歳女性
4年前に胃潰瘍、その後年1回当科で検査。写真③.中部食道に小さな発赤。食道炎によるビランにしては少し大きめだが服薬すれば消えそうな印象もあった。写真④.NBIで は境界のはっきりした、内部にかすかに凹凸のある病変。

病理診断:pTIa-LPM (ESD)

写真③ 写真④


★症例3

82歳男性。
2年前に萎縮性胃炎と診断。経過観察。症状はないといっていたが、検査後さらに問診すると半年前ぐらいから多少咽喉のつかえ感があったという。

写真⑤食道入口部に平べったい隆起が見られる。NBIで見ても色調の変化は見られないが形態からがんと考えた。粘膜下に浸潤しており放射線治療となった。

食道入口部(頚部)の病変は見逃され易く、自験例でも、胃の進行癌としてがんセンターに紹介した例で、頚部食道がんも指摘されたことがある。食道頚部には約10%の人に異所性胃粘膜が見られるので、それを探すつもりで丁寧に観察すると良い。(頚部食道の異所性胃粘膜の像は様々な形態をとるが典型的な例を⑤eに示す。)あるいは喉頭部に抜けてからもう一度入口部に戻って観察する慎重さがあると良い。

写真⑤

 
写真⑤e


★症例4

73歳男性。
3年前入院し胃のポリープを切除。その経過観察に来院。一年前の症例のためNBIは導入されていない。

写真⑥中部食道の粘膜にわずかな段差が見られる。写真⑦、空気を少なめにして変化を確認。

病理診断;pTⅠa-EP(pTis) (ESD)

写真⑥ 写真⑦


★症例5
70歳男性。
一年前の検査で萎縮性胃炎の指摘を受け経過観察で来院。

写真⑧下部食道粘膜に僅かな凹凸と色調の変化がある。一年前の写真⑨を丹念に見ると丸で囲んだ部分が少し怪しい。NBIで見ればこの時点で確認できた可能性はある。

病理診断;pTIa-LPM,ly0,v0 (ESD)

写真⑧ 写真⑨


↓以下の3例はいずれも50歳代の方です。写真と解説のみとします。

★症例6  

写真⑩ 中部食道にほぼ半周の広がりを持つ浅い陥凹がみられ、一部で凹凸が目立つ。ESDの可能性も考えられたが、

写真⑪ NBIでは凹凸のある部分の陥凹がかなり顕著となり、ESDは難しそう。精密検査の結果、手術が選ばれた。

このぐらいの変化になると、きちんとしたレントゲン写真を撮れば病変がチェックできる。内視鏡的に切除できるような小さな病変は、バリウムの検査で見つかることはほとんど無い。

写真⑩ 写真⑪


★症例7
毎年、胃のレントゲン検診を受けておられる方。一か月前から胃の辺りに詰まる感じがある。

写真⑫⑬ 中部食道の隆起性病変。複合的治療により軽快。

写真⑫ 写真⑬


★症例8
半年前より物を飲み込もうとすると痞え感があった。2ヶ月ぐらい前から物を飲み込むときに痛みが出るようになる。

写真⑭ 中部食道に隆起性病変が見られ、狭窄が強い。長径7センチの病変であった。

写真⑭






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